札幌市【遺品整理・特殊清掃】孤独死に対する思い
こんにちは。こころ屋 代表藤田です。
このたびの豪雨災害により被害をうけられました皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く復興がなされますことをこころよりお祈り申し上げます。
このたび、札幌市にて
特殊清掃を伴う遺品整理をさせていただきました。
遠方に住む娘さん夫婦からのご依頼をいただきました。
お見積りに伺った時のお話では、
愛犬も一緒に暮らしていたそうで、亡くなったお母様が倒れた状態のまま
長期間に渡り発見が遅れた中で、その部屋で何日も愛犬がそばにいて、
悲しくせつない状況だったそうです。
長い間、飼い主が倒れているそばで不安だったことでしょう。
お部屋の中は愛犬の糞があちこちに散乱し、物をかじった跡や袋を引きちぎった跡があり
その様子を見ると愛犬がどれだけ不安でどんな思いをして助けを呼んでいたか。
きっと何日も何日も助けを呼ぶために吠え続けていたのでしょう。
想像するだけで胸が締め付けられる思いでした。
愛犬は無事、娘さん夫婦が保護できたそうです。
その話を聞いて、よく頑張って生きていてくれた。とホッとしました。
私が最近目にした記事で
「孤独死を発見してもらうために、自分の命を犠牲にして犬が吠え続けた。」というのを
記憶していて、確か、隣人の方はその犬の鳴き声がうるさくなって引っ越しをした。
なぜかというと、第一発見者にはなりたくなかった。
という内容で衝撃をうけたのを思い出しました。
今回も郵便受けには新聞があふれんばかりに差し込まれ、
マンションの共用階段を通るとその状態がいやおうなしに目に入る状態なのに、
普段と違う犬の鳴き声や、その溢れている新聞を見て周りの人は何も思わなかったのだろうか。
見積時には同じマンション住人と思われる方と何人もすれ違い、
こちらから「こんにちは。」と声をかけると、
ちゃんと、「こんにちは。」と返してくれていたのに。
なぜ…怒りさえ感じました。
自分だけよければそれでいいのでしょうか。
第一発見者がそんなに嫌なのでしょうか。
人の命に関心はないのでしょうか。
地域では見守り隊を作って活動していたりしますが、
隊員の方だけではダメなのです。
全員が見守の意識を持たないと救える命が救えなくなります。
どうか、優しい目を持ってください。
今一度、周りを見渡してください。
救える命があるはずです。
お客様の笑顔のために・・・こころ屋でした。